MacやLinuxを使っていて困ることに、日本独特の文章があります。
Windowsなら用意されている便利なテンプレートがMacにはありませんから、年賀状にしても縦書きの文章を作るにしても困ることになります。
Windowsなら用意されている便利なテンプレートがMacにはありませんから、年賀状にしても縦書きの文章を作るにしても困ることになります。
もちろんお金があればWindows機が別にあってそれを使って作ることができるでしょうし、絵を描くためにMacを使っているユーザーであればIllustratorの力技で作ることもできるでしょう。ただそれは「ちょっとした用途」のためだけで考えるにはあまりにも高価……できれば無料で、仕上がりが綺麗で、将来的にWindowsに移った後も同じデータが利用できる、というのが理想じゃないですか。
そこでLaTeXの出番です。
LaTeXとは、論文の作成を目的として開発されたマークアップ言語(ラッパであるLaTeXがマークアップ、TeX自体は関数型言語だとも言われます)のことであり、日本ではアスキーが管理するplatexが広く使われます。Mac、Windows、Linuxの全てのプラットフォームで動作し、誰もが無料で利用することができます。
今回はそれを使ってはがきの宛名を作ります。2円切手が復活したということでなかなかのタイムリーな話だと思います。
年賀状を作る時に便利です。MacやLinuxでも動作するのが嬉しい限りです。
例の通り、テストとして打ってある名前や住所はでたらめです。
年賀状を作る時に便利です。MacやLinuxでも動作するのが嬉しい限りです。
例の通り、テストとして打ってある名前や住所はでたらめです。
この記事では、「データを入力→自動でレイアウトしてプリント」するところまで扱います。
スクリプトやプログラムを組んでやれば、csvやデータベースからプロットしてまとめて印刷することもできますが、文量が増えてしまうのでこの記事では扱いません。とりあえず余白だけは作りますが、実作業については追々やりましょう。
スクリプトやプログラムを組んでやれば、csvやデータベースからプロットしてまとめて印刷することもできますが、文量が増えてしまうのでこの記事では扱いません。とりあえず余白だけは作りますが、実作業については追々やりましょう。
1、つかいかた
Address.texをコンパイルするとpdfが出力されます。
Macのプレビューで印刷する場合は、サイズ調整は「100%」、用紙サイズは「はがき」にしてください。 あとは紙の厚さや印刷設定をして印刷をするだけです。
Macのプレビューで印刷する場合は、サイズ調整は「100%」、用紙サイズは「はがき」にしてください。 あとは紙の厚さや印刷設定をして印刷をするだけです。
Address.texはこういう内容になっています。
送り先とあなたの住所を書き換える時は、Sender/Sakon.tex(あなたの住所)、AddressList/Dosetsu.tex(送り先の住所)をそれぞれ書き換えてください。ファイル名を変えた場合は、Address.texのパスも変える必要があります。
送り先の\receiveraddress、\receiversubaddressで住所が定義できます。同様にあなたの住所は\senderaddress、\sendersubaddressで定義できます。慣例的にLaTeXは関数名を全て小文字で書くため、ぱっと見た感じでは読みにくいこともあるのですが、「sender(sub)address」であり、subがつくと二行目になります。定義の有無を判別して内部でレイアウトを変えていますので、二行に分けないと崩れる、ということはありません。
ただ、住所や名前に半角英数を使うと文字が横に倒れます。
ただ、住所や名前に半角英数を使うと文字が横に倒れます。
2、なかみの話
仕組みとしては名刺とあまり変わりません。位置合わせの必要な郵便番号はpicture環境、縦書きの住所はplextで拡張されたminipage環境で描画しています。
ただ、変わったことをしている場所が一カ所だけあります。郵便番号の字間を\kanjiskipで調整してしまうと、はがきの字間が調整しづらくなってしまいますし、文字サイズを変えた時にずれが出てくるため不適当なんです。
そこで下の関数を使って、一文字ずつパースして取得しています。
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